【シューズレビュー】ウェーブリベリオンフラッシュ2を実際に履いて走ったリアルな感想
ミズノの「ウェーブリベリオンフラッシュ2」。スペック的な細かい話は抜きにして、月間400km走る私が「実際に履いて走ってみてどう感じたか」を、4つのポイントに絞り正直にお伝えします。
1. 履き心地:見た目ほどのクセは無し。アッパーのフィット感は最高!

はじめて店頭で見た時は、この大胆に踵(かかと)が削れた形状に少しビビりました。しかし、実際に足を通して紐を締めると、フィット感はものすごく良いなと感じました。しっかりと足が包み込まれてシューズと足の一体感が心地よく、足幅のどこかが当たって痛いということもありません。
サイズ感としては、私がレースで愛用しているナイキのヴェイパーフライなど、普段のランニングシューズと同じサイズ選びでジャストフィットでした。

ただ、このシューズを履く上で個人的に一番の注意点だと感じる所があります。それは「ヒールカウンター(かかと全体のホールド部分)の履き口」が、他のシューズに比べて少し高めに作られている点です。この高さによってホールド感を向上させるメリットはあるものの、私の足には干渉してしまい、長時間走ると擦れて痛くなってしまいました。足首まわりの形状によって、ここは少し好みが分かれるポイントかもしれません。
2. クッション性:結構固め!けど芯のあるクッション感
走ってみて最初に感じたのは「結構カッチリしていて固いな」という印象です。
ソールにはしっかりとした厚みがあるので、地面からのダイレクトな突き上げや衝撃はほぼカットしてくれます。ただ、柔らかい厚底シューズにありがちな「着地した瞬間に足がグニャッと沈み込む感じ」は一切ありません。
他社のポンポン弾むような柔らかいクッションを期待すると裏切られますが、着地した瞬間に無駄なブレがなく、地面をしっかり捉えて弾いてくれる「芯のある硬さ」です。ロードの衝撃から足は守りつつもカッチリとした接地感があるので、長い距離を走っても足が変に疲れない安心感があります。
3. 反発感:ビヨンビヨン跳ねる、ではなく「勝手に転がる」
「反発があるかないか」で言えば、いわゆる“真上に跳ね返ってくるような”強い反発はあまり感じません。ナイキの厚底カーボンのように、エネルギーが「ビヨンビヨン」とダイレクトに返ってくるタイプとは明確に違います。
このシューズの本領は、着地した瞬間にあります。独特な形状のせいで、着地するとコロンと足が勝手に前に転がり、そのままグラスファイバー入りプレートの力で「ポンッ」とスムーズに前へ押し出される感覚です。自分で頑張って地面をガシガシ蹴らなくても、足が勝手に回ってスピードが出てしまいます。
4. 私ならこの練習で使う!
このシューズの特徴(芯のあるしっかりしたクッション、勝手に転がる推進力、足へのダメージの少なさ)を踏まえて、私が実際に日々のメニューに組み込むならこう使います。
• 一番ハマる用途:30km前後のロングラン(キロ4分20秒〜4分40秒ペース)
• 着地のブレが出にくく、足へのダメージが本当に少ないので、30km走った翌日も普通に走れます。
• これもアリ:ビルドアップ走、ペース走
• 一度スピードに乗ってからの「ペース維持」がとにかく楽。後半タレずに走り切れます。
• 逆に向かない用途:ゆっくりのダラダラジョグ
• ゆっくり走りすぎると、踵がない形状のせいでうまく転がらず、かえって足に変な疲れが残ります。ジョグ用としてはおすすめしません。
まとめ:細かいことは抜きにして「買い」か?
日々のポイント練習(特に距離を踏むメニュー)で、「足のダメージを減らしつつ、本番に近い実戦的なスピードでガシガシ走りたい」なら、買って損はないシューズです。
ただし、好みがはっきり別れやすいシューズであることも事実。柔らかいソールの極上のクッションが好きな方や、トランポリンのように強く弾む反発が欲しい方には合わないと思います。

それでも、3万円を超える各社のトップレーシングモデルと違って、ミズノのソールはとにかくタフで耐久性が高く、摩耗に強い。お財布にも優しく、日々の過酷な練習でガシガシ使い倒せる優秀な相棒であることは間違いありません。
