はじめに
「人生で一度はフルマラソンを完走してみたい」
そんな思いから、私は初めてフルマラソンに挑戦しました。
大会は北九州マラソン2016。
当時の走力は、時々3〜5kmのジョギングをする程度。
本格的なトレーニング経験はなく、完全に“ほぼゼロからのスタート”でした。
目標はサブ4。
しかし今振り返ると、この挑戦は甘く見ていた部分だらけでした。
⸻
練習不足のまま迎えた本番
本番までの最長走は20kmがたったの1回。週に4日の8〜10kmのジョグのみ。
フルマラソンに対する知識も経験もほぼゼロ。
それでも「なんとかなるだろう」という軽い気持ちでスタートラインに立ちました。
さらに問題だったのは装備です。
• 裏起毛の長袖トレーニングシャツ
• 裏起毛のウィンドブレーカー
• 500mlドリンク
• ジェル6本+粉末サプリ
今考えれば明らかに“持ちすぎ&着込みすぎ”。
レース中の体温調整という発想すらありませんでした。
⸻
北九州マラソン高低図
引用元:北九州マラソン公式HP
スタートブロックはF。
号砲からスタートラインまで約8分。
スタート直後は想定外のスローペース
序盤は大渋滞で、ペースはキロ7分ほど。
最初の5kmは33分27秒。
予定よりかなり遅い入りでしたが、初マラソンということもあり焦りはありませんでした。
⸻
前半は余裕、しかしすでに崩壊の兆し
5km以降は徐々にペースアップ。
• 5〜10km:27分24秒
• 10〜15km:26分34秒
この時はまだ余裕があり、沿道の応援や仮装ランナーを楽しむ余裕もありました。
しかし、10km以降の登り区間(枝光〜戸畑)で無意識に頑張ってしまいます。
さらに気温の上昇。
暑さは感じていたものの、ウェア調整は一切せず走り続けました。
ここが最初の大きなミスでした。
⸻
20kmで訪れた“脚の終わり”
• 15〜20km:26分49秒
小倉駅付近で、すでに脚の疲労はピークに近づいていました。
そして20kmを過ぎた瞬間、完全に脚が止まります。
いわゆる
「呼吸は楽なのに脚が動かない状態」
ここからは地獄でした。
• 20〜25km:30分11秒
• 25〜30km:32分48秒
走っては止まり、また走る。
頭の中ではリタイアの文字が何度も浮かびました。
⸻
メンタル崩壊とペーサーとの出会い
30km以降、サブ4集団が折り返してすれ違ったときは強い悔しさと絶望感。
「もうやめたい」
そんな気持ちでいっぱいでした。
しかし34km地点で転機が訪れます。
4時間30分ペーサーに追いつかれたのです。
「最低でも4時間半以内でゴールしたい」
そう思い直し、必死についていくことに。
ペーサーの声かけや一定のリズムに支えられ、
何とか最後まで前に進むことができました。
⸻
結果とレース後の現実
なんとか完走。
結果
4時間26分48秒
しかし翌日は、これまで経験したことのないレベルの筋肉痛と疲労。
そして何より強く残ったのは、
「全く走れなかった悔しさ」
でした。
⸻
初マラソンで学んだ3つの教訓
① 練習不足は必ず後半に出る
20kmまでしか走っていない状態では、フルは持たない。
これは身をもって痛感しました。
② 装備と体温調整はパフォーマンスに直結する
厚着・持ちすぎは確実に消耗を早めます。
“走るための準備”の重要性を学びました。
③ ペーサーの存在は想像以上に大きい
精神的に限界の中で、ペーサーの存在に救われました。
レース戦略としても非常に有効です。
⸻
この経験がすべてのスタートでした。
このレースをきっかけに、
「本気で速くなりたい」
そう強く思うようになりました。
ここからトレーニングに対する意識が大きく変わり、
サブ3を目指す道が始まります。
⸻
まとめ
初マラソンは、決して理想通りのレースではありませんでした。
むしろ失敗だらけです。
しかし、この経験があったからこそ
今の自分があります。
これから初マラソンに挑戦する人に伝えたい。
フルマラソンは甘くない。
だからこそ挑戦する価値がある。



コメント