こんにちは。当ブログ管理人の シンヤ です。
普段からこのブログでは、「身体の声を聞くことの大切さ」や「怪我・体調不良の予兆を見逃さないこと」を偉そうに発信しています。
しかし、最初にお詫びさせてください。
……本当に申し訳ありませんでした。
偉そうなことを言っておきながら、先日、私自身が身体の声を完全に無視し、最悪の選択をしてしまいました。
結果、翌日から2日間にわたり高熱を出して完全沈没。家族にも大迷惑をかけるという、ランナーとして、そして一人の大人として猛省すべき失態を犯してしまったのです。
今回は、私がなぜその「暴挙」に出てしまったのか、そしてシリアスランナーを狂わせる「強迫観念」の正体について、恥を忍んでリアルな失敗談を共有します。
「自分は大丈夫」と思っているそこのあなた。明日は我が身かもしれません。ぜひ反省文としてお読みください。
異変、そして「走る理由」を探し始めた自分

その日は、通常通り仕事を終えて帰宅したところから始まります。いつもなら「よし、走るぞ!」とスムーズにスイッチが入るのですが、その日は明らかに様子が違いました。
仕事が忙しかったせいもありますが、身体の芯が重い。
これは単なるトレーニングの「疲労」ではなく、明らかに体調不良からくる「怠さ」でした。
帰宅した直後の段階では、私もまだ冷静でした。
「今日は無理せずランオフ(休養)にして、お風呂に入って早く寝よう」
そう思っていたのです。
しかし、念のためにと体温計を脇に挟んだところから、私の歯車が狂い始めました。
表示された体温は「36.8℃」。
私の平熱からすると、少し高めです。普通なら「やっぱり風邪の引き始めかな」と警戒すべき数値。しかし、私の脳内の「走りたくてたまらない自分」が、こう囁いたのです。
「36.8度? なんだ、熱はないじゃないか」
「早めに寝れば大丈夫。だったら、軽くリカバリージョグくらいなら走っても問題ないだろう」
「調子を見ながら走って、きつかったらすぐに帰ってくればいいし」
こうして私は、都合の良い言い訳を考えながら、ウェアに着替えて走り出してしまいました。
これが第一の過ちです。
狂い始めた歯車:ジョグのつもりが「ポイント練習」へ

走り出すと不思議なことに思ったよりも身体の怠さを感じませんでした。手元のGarminで心拍数を確認しても、いつも通りの正常値。
「やっぱり熱もなかったし、本当は体調なんて悪くなかったんだ」
そう自分に言い聞かせました。実際には、いつもとは違う不穏な体調の悪さをどこかで感じていたにもかかわらずに、データが正常であること(熱がない、心拍数が上がっていない)を盾にして、自分の感覚の違和感に蓋をしてしまったのです。
そのまま、いつもポイント練習を行っている公園に到着しました。
当初の予定では「きつかったらすぐ帰るジョグ」だったはずです。しかし、その日は運悪くスケジュール上の「ポイント練習の日」でした。
ここで、私の焦りに火がつきます。
「この先、プライベートの用事で練習ができない日が増えそうだ。だから、極力今のうちにトレーニング効果を上げておきたい」
今振り返れば、完全に視野が狭まっていました。体調が万全でないときに高負荷をかけても、トレーニング効果どころか免疫力を破壊するだけなのに、その時の私には「練習を消化したい」という目先の欲しか見えていなかったのです。
メニューは「400m×10本(リカバリー90秒ウォーク)」。
1本目、スタート。タイムは84秒。
身体が動かないわけではないのですが、体感的にはもっとスピードが出ている感覚なのに、実際のタイムが追いついてこない。そんな妙なズレを感じながらも、私は足を止めませんでした。
そのままずるずると10本を消化。平均86秒。
そして、10本目を終えてタイマーを止めた瞬間、世界が一変しました。
身体が異常に熱く、頭がクラクラして足元がフラつく。
「あ、やってしまった……」
強烈な後悔が押し寄せましたが、時すでに遅し。そこから自宅までの3キロの道のりは、地獄でした。
おそらくすでに発熱が始まっていたであろう身体を引きずり、歩いたり、少し走ってはまた歩き何とか帰宅しました。
帰宅後、家族に白い目で見られないよう、脱衣所でこっそり熱を測ると「37.6℃」
完全にアウトです。私の浅はかな判断の代償として、そこから2日間の完全教養(強制終了)生活が幕を開けました。
なぜ私は無理をしてしまったのか?「心理の罠」
ランニング歴も長くなり、自分では身体の声に敏感になっているつもりでした。それなのに、なぜこんなミスをしてしまったのか。
原因は「都合の良いデータ信仰」と「スケジュールへの強迫観念」です。
今まで体調が悪い日は、走り出すと心拍数が異常に高く出たり、明らかに身体が重くて走れなかったりという「分かりやすいデータ」が出ていました。そのため、「データに異常がなければGO」というマイルールを勝手に作っていたのです。
しかし、人間の身体は機械ではありません。数値に現れない前兆(初期の怠さや違和感)こそが、最も重要な「身体の声」だったのです。それを「熱がないから」「心拍数が正常だから」と都合よく解釈してしまいました。
そしてもう一つ、根底にあるのは「走らないと落ち着かない」という強迫観念です。
「休むこともトレーニングの一つ」
耳にタコができるほど言われている言葉ですし、私自身、人にもそう伝えてきました。分かっているんです。頭では痛いほど分かっている。
でも、毎日走らないと不安になる。どんなに短くても、5キロでもいいから走らないと、それまで積み上げてきたものがすべて失われてしまうような恐怖がある。同じ思いを抱えているシリアスランナーの方、きっと少なくないのではないでしょうか?
まとめ:これからの私に必要なトレーニング
ゆっくり休んで、万全の体調でポイント練習に臨んだ方が、遥かに質の高いトレーニングができます。体調不良のまま無理に走っても、フォームは崩れ、免疫力は落ち、今回のようにその後の数日間を無駄にするだけ。
そんなことは100万回言われ尽くしている事実なのに、いざ自分の身に降りかかると、「走らない不安」に負けてしまう。
今回の手痛い大失敗を経て、私は痛感しました。
今の私に本当に必要なのは、月間走行距離を伸ばすことでも、インターバルの設定タイムを上げることでもありません。
「走りたい、走らなければ不安だ」という強迫観念をコントロールするメンタルトレーニングです。
「走る勇気」よりも、「休む勇気」の方が何倍も難しい。
でも、その難しい選択ができて初めて、上のレベルへ行けるのだと思います。
また、この強迫観念と実際にどう向き合っていくか、試行錯誤しながら良い方法が見つけて記事にしていきます。
皆さんは、私のような愚かな失敗をしないでくださいね。少しでも「普段と違う怠さ」を感じたら、体温計の数値がどうあれ、その日はウェアを脱いでベッドに入ってください。それが、結果的に一番早く強くなる方法ですから。
私も病み上がりです。まずはこのへたっぴな「強迫観念」をなだめつつ、完全に体力が戻るまで、本当の意味での「身体の声」に従って、じっくり再始動したいと思います。
それでは、今日も(勇気を持って休む方も!)ナイスラン!



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